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畜産学を従来の技術論に合わせて、家畜を利用するにあたり避けては通れない倫理的視点から概説する。同時進行の全学農畜産実習とリンクした講義。
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畜産は家畜を利用することで成り立つ産業である。人類は選抜や飼養管理を通して家畜を自分の都合に合わせて変えてきた。家畜は過剰な筋肉、必要量を遥かに超える乳、生え変わらずに伸び続ける毛などのために生かされているのである。そして家畜はその生涯を肉になるため、あるいは淘汰によって終える。一方、畜産が砂漠化や水質汚染、温暖化など環境破壊を引き起すことが地球規模で問題になっている。本講義では家畜を利用する視点だけではなく、生命や環境を尊重する視点、食品生産の視点から畜産を捉えるきっかけをつくることを目的とする。
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1.ガイダンス:講義の目的とカリキュラムにおける位置付け。 2.家畜の飼養管理:家畜は何を食べるのか、何を食べさせるべきなのか 3.家畜の飼養管理:家畜はどのように飼われているのか、どう飼うべきなのか。 4.家畜の生命の価値 5.受精卵から個体へ 6.家畜は何のために、どのように変えられてきたのか。 7.家畜を屠る:家畜生産とと畜、そしてこれからの食肉。 8.食品加工施設の衛生管理
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生命と倫理、家畜改良、家畜生産、生命操作、全学農畜産実習
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この科目は多くの分野を包括する総合的な科目であり、畜産学の視点から生命・食糧・環境の様々問題に対して自分なりの考えを深める機会を提供するものである。したがって特定分野の予習やその分量は特に指定しない。ただし高校生物Ⅰについては頭に入れておく事を強く勧める。復習としては自分が興味を持った問題(例えば家畜生産と動物福祉、生命操作、畜産と環境など)について自分なりに調べ、知識を深める事を勧める。自主的な学習を通して自分なりの知のネットワークを作っておくと今後の学習が全く違ったものになるかもしれない。履修にあたり目的を持って科目を選択するようになること、そしてそれぞれの科目を別々のものとしてではなく、一つの繋がったものとして認識できるようになるからである。
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毎回講義の最後(15分)にその日の講義内容に対する意見、コメントをミニレポート(用紙は配布する)で提出、その内容によって成績評価を行う。 S評価:講義内容を理解し、適確にまとめることができる、提起された問題に対する自分なりの意見を適確に述べる事ができる。 D評価:講義内容が理解できない。内容をまとめることができない。提起された問題に対する自分なりの意見を述べることができない
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この講義は全学農畜産実習の内容とリンクしている。受講に際して実習の内容を想起することで学習効果は上がるはずである。
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授業終了後、もしくは各担当教員にe-mailでアポイントメントを取る事。
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西田 武弘:畜産草地研究所でのウシ飼養管理に関する研究を担当していた経験を活かし、これらの講義では、家畜の飼料、栄養素の知識、消化管の構造、吸収機構、体内での代謝、消化率、その測定手法、代謝病等について、現場での効率性、実用性を重視した講義を展開している。
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